千葉、外房の海にほど近い高台に位置する平屋の住まい。真夏の炎天でも海からの風が吹き抜ける素晴らしい環境です。傾斜のある敷地に対してできるだけ低く構えるように留意しました。

「控え目な印象の、例えば小屋のような終の棲家を」というご要望を受けて始まりましたが、建築関係の仕事のご経験もお持ちのお施主さまのお持ちになった平面プランがほとんどそのまま図面化されました。大きく持ち出された軒が、地域柄吹くという強風にあおられないように屋根内部に大きな部材を入れて補強してあります。

外観｜屋根は平板瓦、玄関は格子の引き戸、外壁は縦張りの板壁という和風基調の外観。
玄関｜框と式台はサクラ。土間は洗い出し。

和室｜畳床は施主指定のヒノキを原料としたもの。

キッチン｜キッチンは簡素な仕様。引き出しも扉もない。収納のためにキッチン脇に大きな納戸があります。