SK 邸
September 2022: 古民家改修
設計・施工| 海岸屋ふー
施主のご祖父様が住んでいらっしゃった古民家を別荘として修復しました。
建物はかなり傷んでいたので、部分ごとに揚屋をして独立基礎を作り、土台を交換した後に家の傾きを直す家起こしをしました。それから屋根、水回り、電気、内外壁と全面的な改修をしました。
腐朽している土台を外しているところです。
金具で柱を掴んでジャッキで揚げます。
コンクリートで独立基礎を作って、その上に新規の土台を据えます。これを繰り返して一軒全部の高さを揃えます。
高さが揃ったら家の傾きを直します。ワイヤーで引いたり、ジャッキで押したり、長いクランプで引き締めたり、といろいろな道具を使って垂直をめざします。
長いあいだに傾く癖がついているので、家起こしをしたら合板を張って固めてしまいます。
基礎と土台の修理と家起こしを終えたら床下全面にコンクリートを打ちます。床下の湿気やシロアリを防ぐ効果があります。
アルミサッシを入れて、屋根を葺き替えて、外壁を張りました。水平垂直が直るとすっきりと見えると思います。
座敷。もともとこの家には座敷が三つありましたが、それは改造をせずそのまま畳だけを新しくしました。
建具もできるだけ元のものを修理して使っています。